よこはまあいすこうぼう ゆめがおかてん
横浜市内の牧場から直送の牛乳でつくられた、おいしいアイスが食べられる「横濱アイス工房 ゆめが丘店」は、開店前から常連のお客さんがやってくるアイス屋さんです。しぼりたての牛乳が、栄区内にある工場でジェラートやシャーベット、ソフトクリーム等に加工され、市内の横濱アイス工房で販売されています。“牛の恵み”を最大限に生かしてつくられたアイスは、生産・製造・販売を一貫して市内で行っている、地産地消の一品です。 工場では、季節感のある素材を使ったメニューを開発。地元農家の果物などを取り入れたメニューもたくさんあります。お客さまとのコミュニケーションも盛んなゆめが丘店、店舗スタッフの寺嶋(てらしま)まゆみさんにお話を聞きました。
横浜市営地下鉄ブルーラインの下飯田駅から、歩くこと10分。畑や閑静な住宅街が広がるこのエリアに、ゆめが丘店は2009年にオープンしました。戸塚区にある本店近くの牧場「小野ファーム」では約50頭の乳牛を飼育しています。小野ファームは乳牛以外にも、肉牛約350頭を飼育する大きな牧場です。
もともと自社が所有していた土地を活用するかたちで開店したゆめが丘店。お店のすぐ裏には小学校があり、春には満開の桜を楽しみながらアイスを食べることができます。そんなシチュエーションも、この場所で支店をオープンする決め手になったのだとか。運動会などのイベントごとに、家族でアイスを買いに立ち寄る親子連れが絶えないのも、ゆめが丘店ならではの光景となっています。
「横濱アイス工房」では季節を問わず、年間を通して15種類にも及ぶジェラートメニューを取り揃えています。寺嶋さんは「家族ぐるみや友達同士で、いろんな種類を分け合って食べてもらえたら」と話します。“選べる楽しさ”があること。「アイスをきっかけに、お父さんと娘さんの距離が縮まったりしたらいいな」と寺嶋さんは笑顔で語ってくださいました。小学校に隣接するこの店は、ファミリーの団らんにも一役買っているようです。
「横濱アイス工房」が扱うアイスは、ジェラート・シャーベット・ソフトクリームなど。取材時点(令和3年3月)ゆめが丘店ではジェラートのみを扱っています。
お店の前にある休憩スペースで、小学校の子どもたちの声を聞きながらアイスを食べる、のどかな日常。
横濱アイス工房の“地産地消”は、牛乳だけではありません。牧場で出た牛のたい肥を、地元の農家におさめる活動にもともと取り組んできた小野ファーム。有機栽培農家との幅広いネットワークをもっていました。つながりのある農家で収穫された果物や野菜を、アイスに還元することはできないか――。そんな思いから、横濱アイス工房のさらなる“地産地消”メニュー開発がスタート。市内産の梨「浜なし」はシャーベットに、市内で収穫されたリンゴはアップルパイ味のジェラートに。牧場と農家のコラボレーションが、商品としてかたちになっていきました。
工場では新たなメニューの開発に、年間をとおして試行錯誤を重ねています。季節ごとにメニューの変化を楽しめるのも、横濱アイス工房の魅力です。「冬には紫芋やカボチャなど冬ならではのメニューが、夏にはさっぱり系が欲しくなるので、ラムネや、塩を効かせたメニューなどが出ます」。店舗でお客さまと一番近く触れ合っている寺嶋さん、お客さまの声をいち早くキャッチして工場に伝えることもあるのだとか。「常連さんが多いので、昔あったメニューのリクエストをいただくことが多いですね」。
3月初旬の取材日、ゆめが丘店の店頭に並んだジェラートメニューは、計10種類。プレミアムメニューは、プラス50円で購入できます。
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ジェラートメニュー ミルク・カフェオレ・チョコ・ストロベリー・抹茶・キャラメル・ごま プレミアムメニュー:塩ビスケット・プレミアムバニラ・苺のミルフィーユ
料金(価格はすべて税込) シングルコーン 400円/ダブルコーン 450円 シングルカップ 400円/ダブルカップ 450円 プレミアム券(コーン・カップともに) プラス50円
塩ビスケット(プレミアムメニュー・+50円)とプレミアムバニラ(プレミアムメニュー・+50円)をダブルコーン(450円)で。塩ビスケットは夏が近づくと登場する人気メニュー。さっぱりとした塩とビスケットのサクサク食感がやみつきに! プレミアムバニラには良質な卵と生クリームがふんだんに使われ、コクのある味に。※価格はすべて税込
定番のミルクと苺のミルフィーユ(プレミアムメニュー・+50円)をダブルカップ(450円)で。ミルクは、甘すぎずさっぱりとした牛乳本来の味を堪能できるロングランのメニュー。苺の酸味と牛乳のうまみがマッチした苺のミルフィーユは、横濱アイス工房No.1の人気商品。※価格はすべて税込
開店当時はお客さんとして通っていたという、泉区民の寺嶋さん。スタッフとして働きはじめてから感じるのは「優しい気持ちで見守ってくれる方が多い」ことだそうです。「泉区自体が穏やかな雰囲気の土地だからかもしれません」。
コロナ禍では、開店時間などさまざまなところに通常時にはない制限が出たため、試行錯誤をしながらの営業になったといいます。「それでもクレームをいただくことはほとんどなく、本当に助かっています。お店にアルコール消毒液を届けてくれる業者の方たちも、在庫が切れないよう親身に気にかけてくださって」。お客さまや関わってくれる人たちのありがたみを、たくさん感じた一年だったと寺嶋さんは振り返ります。しかし、コロナ禍の息抜きにと、アイスを求める人たちもまた、「営業してくれてありがとう」という気持ちだったのではないでしょうか。
現在、ゆめが丘地区では、土地区画整理事業が進められています。これまでこの辺りには見かけなかった大きな商業施設などが建設される予定ですが「それもまた楽しみ」と寺嶋さん。街並みは変わっても、ここで生活を営む人たちとの穏やかな関係性は変わらないでしょう。
「横濱アイス工房 ゆめが丘店」の軒先。
「横濱アイス工房 ゆめが丘店」店内の様子。
【横濱アイス工房 ゆめが丘店】 住所:泉区和泉町982-1 アクセス:横浜市営地下鉄ブルーライン・下飯田駅から徒歩10分、相鉄いずみ野線・ゆめが丘駅から徒歩20分 営業時間: 4月〜9月 11:00〜18:00 10月〜3月 11:00〜17:00 電話番号:045-800-5353 HP:https://www.yokohama-ice.com/
家族や友達同士で分け合って。「横濱アイス工房」のアイスが団らんのきっかけに
横浜市内の牧場から直送の牛乳でつくられた、おいしいアイスが食べられる「横濱アイス工房 ゆめが丘店」は、開店前から常連のお客さんがやってくるアイス屋さんです。しぼりたての牛乳が、栄区内にある工場でジェラートやシャーベット、ソフトクリーム等に加工され、市内の横濱アイス工房で販売されています。“牛の恵み”を最大限に生かしてつくられたアイスは、生産・製造・販売を一貫して市内で行っている、地産地消の一品です。
工場では、季節感のある素材を使ったメニューを開発。地元農家の果物などを取り入れたメニューもたくさんあります。お客さまとのコミュニケーションも盛んなゆめが丘店、店舗スタッフの寺嶋(てらしま)まゆみさんにお話を聞きました。
年間20種類のジェラートを販売、選べる楽しさを
横浜市営地下鉄ブルーラインの下飯田駅から、歩くこと10分。畑や閑静な住宅街が広がるこのエリアに、ゆめが丘店は2009年にオープンしました。戸塚区にある本店近くの牧場「小野ファーム」では約50頭の乳牛を飼育しています。小野ファームは乳牛以外にも、肉牛約350頭を飼育する大きな牧場です。
もともと自社が所有していた土地を活用するかたちで開店したゆめが丘店。お店のすぐ裏には小学校があり、春には満開の桜を楽しみながらアイスを食べることができます。そんなシチュエーションも、この場所で支店をオープンする決め手になったのだとか。運動会などのイベントごとに、家族でアイスを買いに立ち寄る親子連れが絶えないのも、ゆめが丘店ならではの光景となっています。
「横濱アイス工房」では季節を問わず、年間を通して15種類にも及ぶジェラートメニューを取り揃えています。寺嶋さんは「家族ぐるみや友達同士で、いろんな種類を分け合って食べてもらえたら」と話します。“選べる楽しさ”があること。「アイスをきっかけに、お父さんと娘さんの距離が縮まったりしたらいいな」と寺嶋さんは笑顔で語ってくださいました。小学校に隣接するこの店は、ファミリーの団らんにも一役買っているようです。
「横濱アイス工房」が扱うアイスは、ジェラート・シャーベット・ソフトクリームなど。取材時点(令和3年3月)ゆめが丘店ではジェラートのみを扱っています。
お店の前にある休憩スペースで、小学校の子どもたちの声を聞きながらアイスを食べる、のどかな日常。
地元農家とのネットワークが生む、旬の農作物を取り入れた季節のアイス
横濱アイス工房の“地産地消”は、牛乳だけではありません。牧場で出た牛のたい肥を、地元の農家におさめる活動にもともと取り組んできた小野ファーム。有機栽培農家との幅広いネットワークをもっていました。つながりのある農家で収穫された果物や野菜を、アイスに還元することはできないか――。そんな思いから、横濱アイス工房のさらなる“地産地消”メニュー開発がスタート。市内産の梨「浜なし」はシャーベットに、市内で収穫されたリンゴはアップルパイ味のジェラートに。牧場と農家のコラボレーションが、商品としてかたちになっていきました。
工場では新たなメニューの開発に、年間をとおして試行錯誤を重ねています。季節ごとにメニューの変化を楽しめるのも、横濱アイス工房の魅力です。「冬には紫芋やカボチャなど冬ならではのメニューが、夏にはさっぱり系が欲しくなるので、ラムネや、塩を効かせたメニューなどが出ます」。店舗でお客さまと一番近く触れ合っている寺嶋さん、お客さまの声をいち早くキャッチして工場に伝えることもあるのだとか。「常連さんが多いので、昔あったメニューのリクエストをいただくことが多いですね」。
3月初旬の取材日、ゆめが丘店の店頭に並んだジェラートメニューは、計10種類。プレミアムメニューは、プラス50円で購入できます。
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ジェラートメニュー
ミルク・カフェオレ・チョコ・ストロベリー・抹茶・キャラメル・ごま
プレミアムメニュー:塩ビスケット・プレミアムバニラ・苺のミルフィーユ
料金(価格はすべて税込)
シングルコーン 400円/ダブルコーン 450円
シングルカップ 400円/ダブルカップ 450円
プレミアム券(コーン・カップともに) プラス50円
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塩ビスケット(プレミアムメニュー・+50円)とプレミアムバニラ(プレミアムメニュー・+50円)をダブルコーン(450円)で。塩ビスケットは夏が近づくと登場する人気メニュー。さっぱりとした塩とビスケットのサクサク食感がやみつきに! プレミアムバニラには良質な卵と生クリームがふんだんに使われ、コクのある味に。※価格はすべて税込
定番のミルクと苺のミルフィーユ(プレミアムメニュー・+50円)をダブルカップ(450円)で。ミルクは、甘すぎずさっぱりとした牛乳本来の味を堪能できるロングランのメニュー。苺の酸味と牛乳のうまみがマッチした苺のミルフィーユは、横濱アイス工房No.1の人気商品。※価格はすべて税込
たくさんの人に支えられたコロナ禍での営業
開店当時はお客さんとして通っていたという、泉区民の寺嶋さん。スタッフとして働きはじめてから感じるのは「優しい気持ちで見守ってくれる方が多い」ことだそうです。「泉区自体が穏やかな雰囲気の土地だからかもしれません」。
コロナ禍では、開店時間などさまざまなところに通常時にはない制限が出たため、試行錯誤をしながらの営業になったといいます。「それでもクレームをいただくことはほとんどなく、本当に助かっています。お店にアルコール消毒液を届けてくれる業者の方たちも、在庫が切れないよう親身に気にかけてくださって」。お客さまや関わってくれる人たちのありがたみを、たくさん感じた一年だったと寺嶋さんは振り返ります。しかし、コロナ禍の息抜きにと、アイスを求める人たちもまた、「営業してくれてありがとう」という気持ちだったのではないでしょうか。
現在、ゆめが丘地区では、土地区画整理事業が進められています。これまでこの辺りには見かけなかった大きな商業施設などが建設される予定ですが「それもまた楽しみ」と寺嶋さん。街並みは変わっても、ここで生活を営む人たちとの穏やかな関係性は変わらないでしょう。
「横濱アイス工房 ゆめが丘店」の軒先。
「横濱アイス工房 ゆめが丘店」店内の様子。
【横濱アイス工房 ゆめが丘店】
住所:泉区和泉町982-1
アクセス:横浜市営地下鉄ブルーライン・下飯田駅から徒歩10分、相鉄いずみ野線・ゆめが丘駅から徒歩20分
営業時間:
4月〜9月 11:00〜18:00
10月〜3月 11:00〜17:00
電話番号:045-800-5353
HP:https://www.yokohama-ice.com/