ロゴ画像:いずみ くらし

白嬉

しろき

営業時間
8:00~17:00
※木曜日のみ12:00~17:00
休業日
水曜日
住所
和泉町6224
HP
https://www.instagram.com/shiroki_cafe/
推薦者
横山 君代
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日常に幸せを、子どもたちに希望を。地産地消スイーツで地域に根を張る「白嬉」

 

ショーケースに並ぶ心弾むスイーツは大月里那子さんの手づくり。ハンドドリップで淹れるコーヒーなどドリンクを担当するのは沖田悠也さん。二人で営む「白嬉(しろき)」を訪ねて話をうかがいました。

 

専門学校の同期生だった大月里那子さん(右)と沖田悠也さん(左)

 

 

卵、果物、サツマイモ…スイーツに地場の恵みを込めて

 

「白嬉(しろき)」がオープンしたのは2023年7月1日。その日から2年、今では地場食材を使ったスイーツを味わえるカフェとして、この街に定着し人気を集めています。

 

店名の「白嬉」は、互いのペットの名前に由来しています

 

「オープン当初からある定番商品は、大矢養鶏場(和泉町)の卵を使用した『しろきロール』と『カヌレ』です。季節のケーキもありますよ。今は横山四季彩園(中田町)の紅はるかという品種のサツマイモでつくる『焼き芋のチーズケーキ』がおすすめ。紅はるかは焼くと甘さが際立つと農家さんに教えてもらい、オーブンで焼いてトロトロにしてクリームチーズと合わせています」と大月さん。

 

「焼き芋のチーズケーキ(550円・税込)」は、チーズの滑らかさとサクサクのクッキー生地とのコントラストが絶妙。ラムレーズンの酸味がアクセントになり飽きずに食べられます

 

お客さんからの要望はメモに残し、それをもとに新作ケーキが誕生することもあるそう。またカフェのインスタグラムを見たお客さんの「あのケーキがまた食べたい!」の声でリバイバルした一品もあり、「お客さんと一緒につくり上げていく店にしたい」という大月さんの思いがケーキづくりに反映されています。

 

「しろきロール」(400円・税込)と「カヌレ」(300円・税込)。ロールケーキは濃厚な卵の味が広がり、動物性に植物性の乳脂肪を合わせて重たくならないように工夫

 

 

地産地消スイーツの始まりはお客さんの一言がきっかけ

 

泉区で生まれ育った大月さん。農家が多いとは知っていたけど、お店を始めるにあたり地場食材を使うことに強いこだわりはなかったといいます。

「野菜農家が中心というイメージだったので、野菜をケーキに使うのは難しいかなという印象でした。だから地産地消スイーツをつくろうと思って始めたわけではないんです」

 

地元産の葉ショウガを使ったちょっと刺激的な「ジンジャーエール」(左600円・税込)。「レモネード」(右600円・税込)は、地元産の大粒で酸味がまろやかなレモンを使用

 

考え方が変わったのは、「地元の食材を使ってみたら」とお客さんに背中を押されたのがきっかけでした。

「最初に足を運んだのは大矢養鶏場でした。その日は卵を買って帰るだけの予定でしたが、勇気を振り絞ってお店で卵を使わせていただきたいとお願いしたんです。そうしたらすぐに卵を卸してもらえることに。その後はさんや農園のブルーベリーを使わせていただけることになり、今では夏のスイーツに欠かせません」

 

レモンの皮と果汁を練り込んだ「泉区産レモンクッキー」(1枚180円・税込)

 

地産地消のメリットには、地域経済の活性化や輸送にかかる二酸化炭素の削減などがあります。ほかに大月さんが感じているのは、「新鮮な食材が手に入り、生産者の顔が見えることでお客様に安心感を届けられるのが一番ですね。それに『この前買ったケーキがおいしかったけど、どんな材料を使っているの?』と聞かれたとき、農家さんの名前を伝えるとすごく反応がよくて、コミュニケーションを生む力も地産地消の魅力だと思います」

 

 

学生たちとのコラボを快諾。お世話になった地域に恩返しを

 

2024年には横浜国立大学とコラボレーションし、農業による地域活性化を目的とした「横浜国立大学アグリッジプロジェクト」に参加。学内の畑で栽培したトウモロコシと枝豆を使った2種類の「横国ベジケーキ」を共同開発し話題を呼びました。

「暑い最中に学生さんと10㎏近い枝豆を収穫し、一つずつ手作業で薄皮をむく作業が大変でしたね。トウモロコシは味噌とキャラメルを合わせてコクを出し、粒々とした食感にもこだわりました。枝豆はずんだ餡にして塩こうじと合わせ、瑞々しい枝豆の風味が広がるパウンドケーキが完成しました」

※横国ベジケーキの販売は終了しています。

 

「地場食材のおいしさと新鮮さを伝えていきたい」と大月里那子さん

 

その後、地域の人の介添えによっていずみ野小学校2年生とスイーツを開発する機会に恵まれます。いずみ野小学校は大月さんの母校で、低学年の頃にサツマイモを栽培した経験があり、そのカリキュラムは今も受け継がれているそうです。レシピ開発に挑戦する子どもたちは真剣そのもの。喧嘩になるほど熱く意見が交わされ、大月さんはその様子をほほえましく振り返ります。

 

いずみ野小学校2年生とつくった二種類のパウンドケーキ(各250円・税込)は、子どもたちのメッセージ入りパッケージが目印

 

「どんなパッケージにするかなかなか決まらないので、収穫したサツマイモを家でどうやって食べたか聞きました。するとバターを塗って醤油をかけた、塩バターやハチミツ、黒ゴマもおいしかった等々。いろいろな意見が出て、最終的に塩バターと大学イモの2種類に決定。二度目の試食の際、甘さを微調整するなどちょっとした変化に気づく子どもたちの敏感な味覚には驚かされました。販売が始まると子どもたちの奮闘もあって開始1時間で約200個を売り上げ、自分たちの手でつくったものを届けたいという純粋な気持ちに心打たれました」

※パウンドケーキはカフェで2025年4月頃まで販売予定。

 

 

地域密着の夢が形になり、次の目標は次世代のサポート

 

実は泉区にお店を開く前、大月さんと沖田さんは東京・上野でカフェをセルフプロデュースした経験があります。そのカフェは今よりずっと広く、客層は一見の観光客が中心。地域に愛される店が理想だった二人にとって、お客さんとの距離が遠く感じられ、なんだか悲しい気持ちになったとか。そして1年半で閉店を決意。その後、「ここに空き家があるよ」とお母さんに勧められたのが今の物件でした。

 

古民家を改装した温かみのある佇まい。テラス席はペットと一緒にくつろげます

 

意を決してオープンした「白嬉」は2年目を迎え、地域密着の夢は着実に形になっています。

「ここでお店を始めなければ農家さんとも知り合えなかったので、ご縁に感謝です。地域の皆さんはイベントに積極的に参加したり、お客さん同士がつながっていたり、本当に仲がいい街だなって。街のそんな一面も見えてきました」

 

店内は白を基調として、ポップな色味の家具をアクセントに配置。ここにいるだけで気分がほころぶレセットスペース

 

これからのビジョンを尋ねると、「いずみ野小学校とのコラボレーションは続けていきたいです。今回は2年2組限定だったので2年生全体まで広げられたらいいですね。将来、子どもたちがお店を開きたいと思ったときにこの経験が役に立ち、次世代に希望を与えられる存在になりたいです」

 

 

白嬉(しろき)

住所:横浜市泉区和泉町6224

営業時間:8:00~17:10 木曜日のみ12:00~

定休日:水曜日

※定休日は変更する場合があります。インスタグラムでご確認ください。

メール:info@shirokilog.com

 

白嬉ホームページ:shirokilog.com

オンラインショッピングサイト:https://www.creema.jp/c/shirokicafe

Instagram:https://www.instagram.com/shiroki_cafe/

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