えーどっとかふぇ
緑が象徴的な美しい街、緑園都市。広々としたメインストリート沿いには街路樹が立ち並び、四季折々の風情を楽しむことができます。
そのメインストリート沿いにある、ガラス張りのシックなお店が「A.cafe(エードットカフェ)」です。ここはパティシエの手作りスイーツが評判のカフェ。ブラウンを基調とした落ち着いた店内では、さまざまな世代の方が思い思いのひと時を過ごしています。
2020年3月にオープンして以来、緑園都市の人々の憩いの場となった「A.cafe」店長の高橋麻美(たかはしあさみ)さんを取材しました。
元々食べることが好きだったという高橋さんは、パティシエとして都内の洋菓子店やレストランに勤務。自分が作ったものをおいしそうに食べるお客さんの姿を見て、お客さんと接しながらスイーツをふるまえるカフェを開きたいと思うようになりました。
緑園都市に店を構えたのは、フェリス女学院大学と閑静な住宅街のある街の可能性に惹かれたから。「この街ならきっと、スイーツにこだわるカフェを受け入れてもらえるのではと感じました」
ナチュラルで温かい雰囲気が魅力的な店長の高橋麻美さん
高橋さんが目指すのは、自分らしく過ごせる第三の居場所、サードプレイス。「ストレスの多い現代社会において、気軽に世間話ができる場所があるというだけでも、気持ちが楽になるのかなと思います。お客様にとって居心地のいいサードプレイスになれたらいいですね」
そのために心がけているのは、お客さんとのコミュニケーション。「スタッフ一同、お客様との会話を大切にしています。今日は黙々と読書をされる感じかなというときは控えますが、お客様の気分を汲み取りながら、一言でも話しかけるよう意識しています」
A.cafeの店内。どの世代の方々にも居心地がいいよう、落ち着いたインテリアにしているとのこと
そんなサードプレイスとしての時間をさらに豊かにするのは、こだわりのコーヒーとスイーツです。
お客さんから一度飲んだらやみつきになると評判の「炭焼きアイスコーヒー」(520円)は、サイフォン式で丁寧に抽出。ガラス製の器具の中で、コポコポとコーヒーができあがるまでの過程を目で見ても楽しむことができます。「深みがあるのにスッキリとした口当たりで、酸味や苦みが少ないからか、ブラックが苦手な人にも好評です」
サイフォン式で淹れたコーヒは、香り高くまろやかな味わい
一番力を入れているのは、スイーツ。新鮮な地産地消の食材を生かして、毎日一から手作りするのがこだわりです。「自分がパティシエとしてやってきた中で、これはおいしいと思ったスイーツをご提供しています。特に旬のものと組み合わせてフレッシュな状態でお楽しみいただきたいので、近くにある門倉農園さんから採れたてのフルーツを仕入れて、タルトに仕立てています」
いちじくのタルト(630円)。いちじくの自然な甘みと、アーモンドペースト入りのタルト生地が絶妙な組み合わせ ※8月中旬~9月末限定
スイーツの他にも、お手製のサンドイッチやパスタなどの軽食メニューもそろえられています。今後は地産地消の野菜を取り入れた食事メニューも開発していく予定とのことです。
門倉農園さんとの出会いは、お店の常連さんがきっかけでした。「近隣店舗のオーナーさんがよく当店を利用してくださっていたのですが、地産地消を目指して仕入れ先を探していることをお話ししたら、そのお店のお客様だった門倉農園さんをご紹介いただきました」
近隣のレストランとの関係をつないでくれたのも、また別の常連さんでした。「気になるレストランがあることをお話したら『よく行くから連れていってあげるよ』ということで、ご一緒させていただきました。常連さんを交えて食事を楽しみながら、店主さんといろいろと会話をさせていただく中で、ゆくゆくは一緒に何かやれたらいいですねとお声がけいただきました。地域とのつながりを育むうえで、お客様にはたくさんのきっかけをいただいていますね」
高橋さんによれば、緑園都市は地域の方々の優しさを感じる街だと言います。「開店当初はお客様から厳しいご意見をいただくことも多々ありましたが、この街の方々は温かく見守ってくださいます。時短営業の中でも当店とのコミュニケーションを楽しみに立ち寄ってくださったり、『コロナ禍で大変だけど、応援しているからがんばってね』と声をかけてくださったり。当店を優しく気にかけてくださる方々がいることに驚いています。すごく温かい街だなと思いますね」
レトロな雰囲気のあるカウンター席、夜はバーとして様々な種類のお酒を楽しむことができます
さまざまな世代の方がゆったりとくつろげる「A.cafe」。落ち着いた雰囲気の店内には、ところどころに『不思議の国のアリス』のイラストや置物が飾られています。
『不思議の国のアリス』の小説に使われているノスタルジックな挿絵を額に入れて
「昔からアリスの世界観が好きで、『不思議の国のアリス』に出てくるティーパーティーのようにアフタヌーンティーを開くのが夢でした。いろいろな人とつながることで、その夢が形になっていくのがおもしろいですね」
そう高橋さんが話すのも、2021年秋にその夢が実現するから。道路を挟んで向かいにあるフェリス女学院大学の学生さんとのコラボレーションで、アフタヌーンティーセットを出す予定だと言います。
このコラボレーションはフェリス女学院大学の先生から、「都市を発展させるために既存の飲食店をどう活性化するのかを考える授業で、授業の題材となる店舗を探している」とお話があったのがきっかけです。お引き受けしたところ、学生さんたちからさまざまなアドバイスをいただきました。そのつながりで、授業を受けていた学生さんの一人からメールをもらい、一緒にコラボメニュー開発をすることになったんです」
コラボメニューの第一弾は、ヘルシーでオシャレなランチプレート「フェリジョランチ」。2021年春に実現しました。
ハーブチキンたまごサンドに、スープとサラダ、いちごのムースがついたフェリジョランチ(1,100円・税込) ※2021年春限定
第二弾となる秋メニューのアフタヌーンティーセットは、近隣にある門倉農園のさつまいもを使用した2色のさつまいもモンブランと林檎のスコーン、和梨のゼリー、きゅうりのサンドイッチの4品に加えて紅茶がついています。 (紅茶以外のドリンクもセレクト可能)
第2弾コラボで実現した「秋の果実 アフタヌーンティーセット」(1,380円・税込)※2021年10月19日~11月末まで販売予定
「同時にフェリス女学院大学の学生さんたちに冊子を作ってもらおうと考えています。門倉農園さんで芋ほり体験をしてもらいながら、ご主人にインタビューをしていただき、農園をご紹介する内容にしようと思っています。地産地消の取り組みを地域の方々に知っていただく機会になると思いますし、学生さんたちの一生懸命な姿を地域の方々に見てもらえる機会にもなればと思っています」
実は、フェリス女学院大学の学生さんにとって緑園都市は、ゆっくり滞在する場所ではないといいます。地域の方々とのつながりも、まだまだ深める余地が残されています。「カフェで過ごすにしても、横浜駅まで行ってしまうそうなんです。学生さんが地域とのつながりをより深めることができたら、もっといろいろな可能性が広がると思います。コラボメニューを開発したことで、緑園都市を身近に感じられたと話す学生さんもいました。緑園都市で生活する方々にもコラボメニューを通して、学生さんたちの取組を知ってもらうきっかけになればと思います。地域との新しいつながりを育む場所として当店を活用していただけたら嬉しいです」
コーヒー豆も不思議の国のアリスに出てくる登場人物にちなんで名づけられています。左から、中煎り:Jack(ジャック)、浅煎り:Queen(クイーン)、深煎り:King(キング)、炭焼きアイス珈琲:Ace(エース)
【A.cafe (エードットカフェ)】 住所:神奈川県横浜市泉区緑園1-2-1オーシャンヒルズ緑園101 アクセス:相鉄いずみ野線緑園都市駅から徒歩3分 営業時間:11:00〜23:00(L.O 21:00) 最新情報は下記インスタグラムのURLよりご確認ください。 定休日:月曜日 電話番号:045-392-6075 HP:https://a-cafe.shop/index.html#information Instagram:https://www.instagram.com/a.cafe_ryokuen/
自分らしく過ごせるサードプレイスでありたい。こだわりのスイーツとコーヒーが評判の「A.cafe」
緑が象徴的な美しい街、緑園都市。広々としたメインストリート沿いには街路樹が立ち並び、四季折々の風情を楽しむことができます。
そのメインストリート沿いにある、ガラス張りのシックなお店が「A.cafe(エードットカフェ)」です。ここはパティシエの手作りスイーツが評判のカフェ。ブラウンを基調とした落ち着いた店内では、さまざまな世代の方が思い思いのひと時を過ごしています。
2020年3月にオープンして以来、緑園都市の人々の憩いの場となった「A.cafe」店長の高橋麻美(たかはしあさみ)さんを取材しました。
こだわりは、地産地消のフルーツを生かした手作りケーキ
元々食べることが好きだったという高橋さんは、パティシエとして都内の洋菓子店やレストランに勤務。自分が作ったものをおいしそうに食べるお客さんの姿を見て、お客さんと接しながらスイーツをふるまえるカフェを開きたいと思うようになりました。
緑園都市に店を構えたのは、フェリス女学院大学と閑静な住宅街のある街の可能性に惹かれたから。「この街ならきっと、スイーツにこだわるカフェを受け入れてもらえるのではと感じました」
ナチュラルで温かい雰囲気が魅力的な店長の高橋麻美さん
高橋さんが目指すのは、自分らしく過ごせる第三の居場所、サードプレイス。「ストレスの多い現代社会において、気軽に世間話ができる場所があるというだけでも、気持ちが楽になるのかなと思います。お客様にとって居心地のいいサードプレイスになれたらいいですね」
そのために心がけているのは、お客さんとのコミュニケーション。「スタッフ一同、お客様との会話を大切にしています。今日は黙々と読書をされる感じかなというときは控えますが、お客様の気分を汲み取りながら、一言でも話しかけるよう意識しています」
A.cafeの店内。どの世代の方々にも居心地がいいよう、落ち着いたインテリアにしているとのこと
そんなサードプレイスとしての時間をさらに豊かにするのは、こだわりのコーヒーとスイーツです。
お客さんから一度飲んだらやみつきになると評判の「炭焼きアイスコーヒー」(520円)は、サイフォン式で丁寧に抽出。ガラス製の器具の中で、コポコポとコーヒーができあがるまでの過程を目で見ても楽しむことができます。「深みがあるのにスッキリとした口当たりで、酸味や苦みが少ないからか、ブラックが苦手な人にも好評です」
サイフォン式で淹れたコーヒは、香り高くまろやかな味わい
一番力を入れているのは、スイーツ。新鮮な地産地消の食材を生かして、毎日一から手作りするのがこだわりです。「自分がパティシエとしてやってきた中で、これはおいしいと思ったスイーツをご提供しています。特に旬のものと組み合わせてフレッシュな状態でお楽しみいただきたいので、近くにある門倉農園さんから採れたてのフルーツを仕入れて、タルトに仕立てています」
いちじくのタルト(630円)。いちじくの自然な甘みと、アーモンドペースト入りのタルト生地が絶妙な組み合わせ ※8月中旬~9月末限定
スイーツの他にも、お手製のサンドイッチやパスタなどの軽食メニューもそろえられています。今後は地産地消の野菜を取り入れた食事メニューも開発していく予定とのことです。
常連さんを通してつながる、地域とのネットワーク
門倉農園さんとの出会いは、お店の常連さんがきっかけでした。「近隣店舗のオーナーさんがよく当店を利用してくださっていたのですが、地産地消を目指して仕入れ先を探していることをお話ししたら、そのお店のお客様だった門倉農園さんをご紹介いただきました」
近隣のレストランとの関係をつないでくれたのも、また別の常連さんでした。「気になるレストランがあることをお話したら『よく行くから連れていってあげるよ』ということで、ご一緒させていただきました。常連さんを交えて食事を楽しみながら、店主さんといろいろと会話をさせていただく中で、ゆくゆくは一緒に何かやれたらいいですねとお声がけいただきました。地域とのつながりを育むうえで、お客様にはたくさんのきっかけをいただいていますね」
高橋さんによれば、緑園都市は地域の方々の優しさを感じる街だと言います。「開店当初はお客様から厳しいご意見をいただくことも多々ありましたが、この街の方々は温かく見守ってくださいます。時短営業の中でも当店とのコミュニケーションを楽しみに立ち寄ってくださったり、『コロナ禍で大変だけど、応援しているからがんばってね』と声をかけてくださったり。当店を優しく気にかけてくださる方々がいることに驚いています。すごく温かい街だなと思いますね」
レトロな雰囲気のあるカウンター席、夜はバーとして様々な種類のお酒を楽しむことができます
地域の人々が新たな関係性を育む場として活用してもらいたい
さまざまな世代の方がゆったりとくつろげる「A.cafe」。落ち着いた雰囲気の店内には、ところどころに『不思議の国のアリス』のイラストや置物が飾られています。
『不思議の国のアリス』の小説に使われているノスタルジックな挿絵を額に入れて
「昔からアリスの世界観が好きで、『不思議の国のアリス』に出てくるティーパーティーのようにアフタヌーンティーを開くのが夢でした。いろいろな人とつながることで、その夢が形になっていくのがおもしろいですね」
そう高橋さんが話すのも、2021年秋にその夢が実現するから。道路を挟んで向かいにあるフェリス女学院大学の学生さんとのコラボレーションで、アフタヌーンティーセットを出す予定だと言います。
このコラボレーションはフェリス女学院大学の先生から、「都市を発展させるために既存の飲食店をどう活性化するのかを考える授業で、授業の題材となる店舗を探している」とお話があったのがきっかけです。お引き受けしたところ、学生さんたちからさまざまなアドバイスをいただきました。そのつながりで、授業を受けていた学生さんの一人からメールをもらい、一緒にコラボメニュー開発をすることになったんです」
コラボメニューの第一弾は、ヘルシーでオシャレなランチプレート「フェリジョランチ」。2021年春に実現しました。
ハーブチキンたまごサンドに、スープとサラダ、いちごのムースがついたフェリジョランチ(1,100円・税込) ※2021年春限定
第二弾となる秋メニューのアフタヌーンティーセットは、近隣にある門倉農園のさつまいもを使用した2色のさつまいもモンブランと林檎のスコーン、和梨のゼリー、きゅうりのサンドイッチの4品に加えて紅茶がついています。 (紅茶以外のドリンクもセレクト可能)
第2弾コラボで実現した「秋の果実 アフタヌーンティーセット」(1,380円・税込)※2021年10月19日~11月末まで販売予定
「同時にフェリス女学院大学の学生さんたちに冊子を作ってもらおうと考えています。門倉農園さんで芋ほり体験をしてもらいながら、ご主人にインタビューをしていただき、農園をご紹介する内容にしようと思っています。地産地消の取り組みを地域の方々に知っていただく機会になると思いますし、学生さんたちの一生懸命な姿を地域の方々に見てもらえる機会にもなればと思っています」
実は、フェリス女学院大学の学生さんにとって緑園都市は、ゆっくり滞在する場所ではないといいます。地域の方々とのつながりも、まだまだ深める余地が残されています。「カフェで過ごすにしても、横浜駅まで行ってしまうそうなんです。学生さんが地域とのつながりをより深めることができたら、もっといろいろな可能性が広がると思います。コラボメニューを開発したことで、緑園都市を身近に感じられたと話す学生さんもいました。緑園都市で生活する方々にもコラボメニューを通して、学生さんたちの取組を知ってもらうきっかけになればと思います。地域との新しいつながりを育む場所として当店を活用していただけたら嬉しいです」
コーヒー豆も不思議の国のアリスに出てくる登場人物にちなんで名づけられています。左から、中煎り:Jack(ジャック)、浅煎り:Queen(クイーン)、深煎り:King(キング)、炭焼きアイス珈琲:Ace(エース)
【A.cafe (エードットカフェ)】
住所:神奈川県横浜市泉区緑園1-2-1オーシャンヒルズ緑園101
アクセス:相鉄いずみ野線緑園都市駅から徒歩3分
営業時間:11:00〜23:00(L.O 21:00)
最新情報は下記インスタグラムのURLよりご確認ください。
定休日:月曜日
電話番号:045-392-6075
HP:https://a-cafe.shop/index.html#information
Instagram:https://www.instagram.com/a.cafe_ryokuen/