ロゴ画像:いずみ くらし

和泉川健康のみちをウォーキングしながら無人直売所を巡ってみよう

横浜市泉区は、経営耕地面積が市内18区中No.1(※2020年農林業センサスによる)。私が住む相鉄いずみ野線「いずみ中央」駅周辺には、畑の端や農家さんの庭先に採れたての野菜が並ぶ無人直売所が多数あります。近隣のスーパーにも地場野菜コーナーがあり、新鮮な野菜や果物、花などを手に入れることができます。今回は私のお気に入りのウォーキングコース「水と緑を楽しむ 和泉川健康のみち せせらぎルート」を歩きながらたどった、沿道の無人直売所をご紹介します。

 

せせらぎルートで出会う、さまざまなスタイルの無人直売所

 

 

水と緑を楽しむ 和泉川健康のみちって?

 

泉区を南北に流れる「和泉川」は、瀬谷区にある「瀬谷市民の森」を源流に、境川に合流する約10kmの境川水系二級河川です。川沿いには「水と緑を楽しむ 和泉川健康のみち」として遊歩道が整備され、泉区役所を起点とした2つのウォーキングコースがあります。

 

1つは、今回ご紹介する源流方面へと北上する「せせらぎルート(約3.2km)」、もう1つは境川方面へ南下する「森と花ルート(約3.6km)」です。コースの途中に、泉区マスコットキャラクター“いっずん”が、現在の地点とゴールまでの距離を知らせてくれる表示があります。川のせせらぎや野鳥の声、沿道の草木を愛でながら、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどが楽しめます。

 

泉区が発行しているせせらぎルートのウォーキングマップ

 

 

無人直売所巡りスタート!

 

せせらぎルートの起点は、相鉄いずみ野線いずみ中央駅から徒歩3分の和泉橋(泉区役所横)にあります。

 

せせらぎルートスタート地点 右手に見える建物は泉区役所

 

平坦なコースを0.4kmほど歩くと、次のポイントが見えました。神田橋手前の花壇にはベンチがあり、ひと休みすることができます。また、神田橋の先には藤棚があり、こちらにも休憩スペースがあります。このように、ルート表示や休憩スペースが整備されているため、自分のペースで歩むことができます。

 

スタート地点から0.4kmの神田橋

 

和泉川には橋が多くかかり、橋の下には鯉や小魚が集まっています。また、ところどころ川面まで下りられる場所も整備されています。

 

川岸でひと休みすることもできます

 

上分橋(スタート地点から0.9km)の手前、道路の向こう側に大矢養鶏場が見えてきました。大矢養鶏場入口の隣に、最初の無人直売所がありました。この日は、ナス、大根、カブ、ミニ白菜がありました。

 

大矢養鶏場の隣に最初の無人直売所

 

2軒目の無人直売所は、西部あやめ橋(スタート地点から1km)の手前にありました。こちらは、野菜とともに季節の花も並んでいました。野菜は、ホウレンソウ、小松菜、イモ類がありました。

 

2軒目の無人直売所

 

3軒目の無人直売所は、西部あやめ橋の交差点を渡ったところにありました。

野菜は、ルッコラ、食用菊、ラディッシュ、かぼす、里芋、大根各種が並んでいました。野菜以外に切り花も販売されていました。

 

3軒目の無人直売所 交差点を行き交う人が立ち寄っていました

 

西部あやめ橋から新宮西橋までの遊歩道は道幅が広く、ウォーキング以外に、ジョギング、サイクリング、カワセミの写真を撮る人やスケートボードを楽しむ人など、さまざまな人に出会えました。

 

この先、新宮西橋(スタート地点から1.6キロ)付近や大坪橋(スタート地点から2km)付近にも無人直売所は、点在していました。無人販売所の常連客にお話を伺ったところ、この周辺には無人直売所が20カ所ほどあり、運動がてら無人直売所巡りを楽しんでいるとのことでした。

 

西部あやめ橋から先は道幅が広い

 

 

無人直売所の野菜に込めた思いをお聞きしました

 

3軒目の無人直売所を訪れたとき、ちょうど野菜の補充にいらした生産者の方にお話を聞くことができました。

 

こちらは、2021年7月から無人直売所を始めたそうです。野菜はご主人が家族のために栽培したもので、娘さんのご家族を含めた3世帯でも食べきれないことから、庭先に無人販売所を作り、朝採れの野菜を並べることにしたとのこと。しばらくすると、料金箱代わりのポストに、お客様から購入した野菜に関する感想や、ご要望が書かれたメモが入るようになり、この反応に「楽しい!」とやりがいを感じるようになったそうです。

 

具体的に聞いてみると、「『仕事をしているため、夕刻でも買えるようにしてほしい』というご要望に応えるため、夕刻にも補充をするようになりました。庭先の花を見て、『切り花も売ってほしいわ』というお客様のために、畑や庭で育てた花の販売も始めました。私自身、花が好きなので、花好きの人に買ってもらえたら嬉しいです」と、明るい笑顔で話されていました。

 

まず朝採った野菜を並べ、その後も鮮度を見ながら入れ替えや補充をされているそうです。雨の日は原則お休み。なお、「野菜は消毒を使用していないため、虫食いがあります。よく洗ってから召し上がってください」とのことでした。

 

季節の野菜が並んでいました

 

 

ウォーキングと新鮮野菜で、心身ともに健やかに

 

せせらぎルートのゴール地点である宮沢遊水地まで歩いた後、復路で再び無人直売所に立ち寄り、ロマネスコ、長ネギ、ラディッシュ、ルッコラ、紫大根、小松菜と花を買いました。野菜はさっそく夕飯のサラダとスープとして食卓に並び、花は我が家のプランターを華やかにしてくれました。

 

鮮度の高い野菜を毎日食卓に

 

 

無人直売所を巡るときのポイント

 

今回は、いずみ中央駅から宮沢遊水地に向かう「和泉川健康のみち せせらぎルート」で立ち寄れる無人直売所の一部をご紹介しました。泉区には、「森と花ルート」やそのほかの地域にも直売所は多数あり、旬の野菜や果物、花が並んでいます(季節や日により、お休みの場合もあります)。

 

最後に、無人直売所を巡るときに私が準備していることをお伝えします。

 

・100円玉や50円玉を多めに持って歩く

ほとんどの直売所が100円単位、50円単位で販売されていました。予定外の野菜や果物と出会うこともあるため、小銭は多めに持ち歩くことをお勧めします。

・リュックや汚れてもよいバッグを選ぶ

畑の土がついた野菜があります。無人直売所によっては新聞紙や袋が置いてありますが、持参したほうが無難です。リュックやエコバック、汚れてもよい袋、ビニール袋、新聞紙などがあると便利です。

 

私は往路はウォーキングを楽しみ、復路で野菜を購入していますが、ウォーキング中に売り切れてしまう場合もありました。どうしても欲しい野菜があるときはその場で購入したほうが良いかもしれません。

 

また、ウォーキングするときは歩きやすい服装と靴を選び、軽くストレッチをしてから歩きましょう。

 

 

##ライタークレジット

写真・文:蒲 喜美子(泉区ローカルライター)

 

 

関連リンク

和泉川健康のみち:

https://www.city.yokohama.lg.jp/izumi/kurashi/kenko_iryo/kenkozukuri/izumigawa.html

地産地消マップ:https://izumikurashi.city.yokohama.lg.jp/farmer/

 

 

※このコーナーの記事は、泉区が大好きな「泉区ローカルライター」が、区民の目線で取材し、執筆しています。

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