ロゴ画像:いずみ くらし

泉区役所は区内屈指のグルメスポット?! 福祉事業所のこだわり商品が並ぶ日替わりブース販売

泉区役所1階のエントランスホールでは、福祉事業所のパンやお弁当、雑貨などが日替わりで並び、訪れた人を楽しませてくれます。これまで私も何度か昼食を購入してきました。どの商品も丁寧に作られていて、手頃な価格で味わえるのが魅力だと感じています。ランチやおやつ選びの心強い味方として、区役所を訪れたついでに、あるいは駅から少し足を伸ばして、気軽に立ち寄ってみませんか。きっとお気に入りの一品に出会えるはずです。

 

 

ほとんど毎日ブース販売がある!泉区役所のエントランスホール

 

エントランスホールでは、12団体が出店し、日によって並ぶ商品が変わるため、訪れるたびに新しい発見があります。「今日はどんな商品があるのかな」とのぞいてみる楽しさも、このブース販売の魅力のひとつです。

 

ほとんどの事業所はお昼前から販売を開始します。終了時間は事業所によって異なり、長い事業所で13時半、早い事業所だと12時半まで。売れ行きによっては店じまいが早まることもあります。訪れる際は、たくさんの商品が並んでいるオープン直後の時間帯がおすすめです。

 

このあと、いくつかの事業所をご紹介しますので、気になる事業所の販売日をチェックしてみてください!

 

 

毎週水・金曜日に溶岩窯で焼いたパンを販売! 「いずみのさと」

販売開始直後の様子。菓子パン・総菜パン・食事パンが25種類くらい並びました

 

「いずみのさと」のパンは、パン作りの技術を持った職人スタッフ数名と、障がいがある利用者さん5名ほどで午前中に焼いたパンを販売しています。時間は11時半から13時半まで。遠赤外線効果でふっくらとしたパンが焼ける「溶岩窯」を利用していて、そのままでも十分おいしいですが、食べる直前にオーブントースターで1~2分焼くと、外側パリッ、中はふんわりとした食感が味わえます。

 

私が取材した日は小雨が降っていましたが、お店の準備ができる前から、お客さんがパンを選んでいました。「周辺店舗と比べて安く、味もおいしい」とお子さん連れのお母さん。「ほぼ毎回予約しています。シンプルな材料でつくられているパンなので安心して購入しています」と話す常連のお客さんは、翌週の分も予約していきました。

 

お店の方におすすめを聞いて購入したパン。紫芋の餡が入った「ヴィオーラ」(写真前列中央)、「カレーパン」(前列右)、「メロンパン」(後列左)、「こしあんパン」(後列右)

 

カレーパンは生地にもカレーが練りこまれていて、どこを食べてもカレーが感じられました。ボリュームもしっかりしていて160円(税込み価格)です。紫芋の餡と角切りリンゴが入っている「ヴィオーラ」というパンも購入。こちらは170円で、餡はいずみくらしで他のローカルライターが紹介した「清水製餡所」のものです。リンゴの爽やかな酸味と紫芋餡の甘みがほどよく調和し、心和むひとときを届けてくれました。

 

いずみのさとで働き出して15年の森田茂さんは、お客さんに知り合いもできて接客を楽しんでいるそう。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」明るい声が販売ブースから響いていました。

 

販売をしている佐藤隆行さん(写真左)、スタッフの林啓慈さん(中央)、森田茂さん(右)。佐藤さんが持っているパンは「メロンパン」、森田さんが持っているパンは「こしあんパン」で、お二人が選んだ一番好きなパンです。お二人の好きなパンを購入し、いただきました!適度な甘さに、パリっとした外側の生地の食感が癖になりそうです

 

 

「健やかな毎日を」栄養バランスを考えたお弁当! 第1・3・5木曜日はおべんとうばこへ

 

お弁当は450円、丼弁当は350円(税込み価格2025年12月現在)です。この日のお弁当のメインは「肉団子の酢豚風」(手前)と「鯖の塩焼き」(奥)でした。丼は「ソースチキンカツ丼」の他に「中華丼」「麻婆茄子丼」があったそうですが、12時半には売り切れに

私が購入した「ソースチキンカツ丼」。主役のチキンカツはソースがしっかり染み込んでいて、噛むほどに味が広がる一品でした。見た目も香りも食欲をそそる、満足感のある丼です。「チーズ」というクッキーも購入しました(写真右上)。チーズの風味としょっぱさでワインのお供に良さそうです!

 

「おべんとうばこ」さんのお弁当は、さまざまな野菜が使われていて色とりどりです。栄養面は管理栄養士さんが監修していて、塩分量・カルシウム摂取量なども細かくチェックしています。

 

というのも、もともとおべんとうばこさんのお弁当は、ここに通う利用者さん向けの給食として提供していたものを、外部向けにも販売するようになった経緯があります。おべんとうばこ施設長の堀晃子さんは「運動不足の方や薬を服用している方にも安心して召し上がっていただけるよう、体にやさしい献立づくりと調理に努めてきました。その経験を活かし、今は野菜をたっぷりとれて、見た目でも楽しめるお弁当を、利用者のみなさんと一緒に地域へ届けています」と言います。

 

その日のお弁当と同じものが利用者のお昼ご飯になるそうで、インタビューをした近来美(らいみ)さん、菊池駿さん、高橋杏実(あみ)さんもお勧めのおかずを教えてくれました。

 

右から、施設長の堀晃子さん、近来美さん、高橋杏実さん、菊池駿さん。おべんとうばこの事務所でインタビューしました

 

「パンはご飯を使った『ゴパン』がおすすめです。クッキーも7種類あってどれもおすすめです」と近さん。近さんは、おべんとうばこ(社会福祉法人紡)で20年間就労してきました。現在はパン部門で活躍中。最近は唐揚げドッグのバターを塗ったり、パンに挟んだ唐揚げにからしマヨネーズをトッピングしたりと業務の幅が広がっています。近さんの勧めるゴパンは区役所販売では数が少ないので、予約がおすすめです。

 

「揚げだし豆腐と野菜あんかけが好きです」と答える菊池さんは下請け部門に所属し、箱詰めやラベル貼り、清掃業務などを担当しています。休日も活動的で、子どもたちと関わるボランティアに参加しています。

 

「私は肉料理が好きです。唐揚げやハンバーグがとってもおいしいんです。あと、魚のフライも好き」と高橋さん。高橋さんは少しずつ経験を重ね、食材の買い出しや調味料の計量などお弁当作りの重要な業務を担当するようになり、責任ややりがいを感じています。

 

同じくハンバーグがおすすめと答えた施設長の堀さん。特に豆腐ハンバーグは、ふわふわだそう。「メニューやアレンジがたくさんあって、3カ月毎回ご購入いただいたとしても同じお弁当になることはありません。レシピを改良しながら心を込めて作っているので、多くの方に利用してもらえたらと思います」と微笑みました。

 

第1・3・5の木曜日と、第3水曜日(いずれも11時半から13時)にも販売をしていますので、ぜひ足を運んでみてください!

 

 

満足のボリュームと選ぶ楽しさ! いぶきの風のドッグパン

 

ドッグパンは、常時10種類を店頭に並べています。おしゃれな「白身魚しそクリームチーズ」「根菜とチキンのサラダ」、がっつりした「油淋鶏」や「ハムカツ」。変わり種の「豚まん」も気になります

 

国産バターと国産小麦を使って自社で焼いたふわふわのコッペパンに、ぎゅっと詰まった具材。ひとつでおなかいっぱいになる満足感の高いドッグパンです。基本はどのドッグパンも250円(税込み価格2025年12月現在)で、中には200円や300円のドッグパンもあります。いぶきの風のドッグパンは魅力的なラインナップなので、私は目移りしてしまってなかなか選べませんでした。

 

いぶきの風のサービス管理責任者の吉川楓さんにおすすめを聞いてみました。「どのドッグパンも具が詰まっているので、食べ応えがあります。中でも『根菜とチキンのサラダ』、『白身魚しそクリームチーズ』が私のおすすめ。『味噌カツ』もおいしいですがたまにしか並ばないので、見つけたらぜひ購入してみてください」

 

私が購入したのは『油淋鶏』。ツンとしたお酢の香りが食欲をそそりました。おなかに余裕があれば、もう一個食べたい!

丼とクッキーも販売しています。丼の定番はマヨ照りからあげ丼、豚丼、タコライス。私が行った日には丼やドックパンが販売時間終了前に売り切れてしまい、早めに店じまいをしていました

 

この日のドッグパンの唐揚げは油淋鶏でしたが、タルタルソース、オーロラソース、長ネギのピリ辛スイートチリソースの日もあるそう。種類が多いため、作業工程はマニュアル化してあり、職員のフォローを受けながら3~4名の利用者の方が1時間ほどでドックパンを調理しています。

 

「利用者の方の特性に合わせた仕事を担当してもらっています。特性とは関係ない苦手なことについてもできるように職員がフォローしています。苦手だと思っていたことができるようになり、自信につながっている方も多くいます」と吉川さんは話しました。

 

いぶきの風は、第1・2・5水曜日の11時半から12時半まで販売中です。

 

 

紹介しきれないほどさまざまな事業所が販売! いずみくらし掲載のあの事業所も

 

いずみくらしに掲載された事業所の商品を、泉区役所で購入することができます。

 

 

 

気になって購入したぶどうの樹のお弁当。2025年9月5日撮影

 

 

泉区ローカルライターの小松さんにおすすめされたものの、なかなか購入できなかった和輪のコーヒー。事業所に足を運べなくても、区役所で購入できてとっても便利!(2025年10月21日撮影)

 

この区役所での取り組みは、事業所の認知度をあげ、コンスタントに販売できる場をつくるために整えられたもので、2008年にはすでに始まっていました。泉区役所での販売が始まる前、多くの事業所は、地域イベントに出店したり、事業所でカフェを開いたりと集客を図っていたものの、販売の機会に恵まれず、課題を抱えていました。

 

高齢・障害支援課の障害者支援担当係長・岡野紗智子さんは「泉区役所で販売することで、一定の需要につながっていると思います。また、就労支援の事業所の普及啓発にも一役買えているのではと感じています。泉区役所の職員も、区役所を利用された地域住民の方も、お昼のチャイムと共にエントランスに降りて、列に並んで購入しています。お昼ご飯の購入先として重宝しています」

 

岡野さんのお話を伺いながら、実際にさまざまな商品を味わってみて、そのおいしさに“プロの仕事”を感じました。作業後の様子を見学する機会もあり、ヘアキャップやマスク、手袋の着用など、衛生管理が徹底されていることにとても安心感を覚えました。

 

どの事業所でも、利用者の皆さんが午前中からチームワークを発揮してパンやお弁当を作り、スピード感のある現場で忙しく働いています。そんな皆さんが心を込めて作ってくださるおいしい商品に、改めて感謝の気持ちがわいてきました。

 

お昼ごはんやおやつは、ぜひ泉区役所のエントランス販売で。販売担当の方におすすめを聞いてみるのも楽しいですよ。

 

 

写真・文=松本 裕美枝(泉区ローカルライター)

 

いずみのさと

https://i-seikoukai.or.jp/facility/611

おべんとうばこ

https://syafuku-tsumugi.jp/office/obentou/

いぶきの風

https://ibukinokaze.jimdofree.com/

ベーカリー&カフェはなむら

https://www.hirakukaicp.or.jp/shop/

 

※商品の価格は取材時(2025年12月)の価格です

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